日本で一番美味しいうなぎを特定するのは難しいですが、全国各地にそれぞれ独自の調理法や伝統を持つ名店が多くあります。有名なエリアや名店をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
うなぎの名産地と名店
1. 静岡県 浜名湖エリア
浜名湖は、全国的に見ても高品質なうなぎの産地として有名です。その理由は、湖内の温暖な気候と豊富な水質にあります。この地域で育てられるうなぎは、脂の乗りと身の柔らかさが特徴で、関東風の蒸して焼くスタイルで提供されることが多いです。
● 浜名湖の特徴
- 豊かな自然環境:浜名湖は汽水湖で、海水と淡水が混じり合った環境がうなぎの成長に最適です。
- 伝統的な養殖技術:明治時代から続く養殖技術により、高品質なうなぎが安定供給されています。
● おすすめ名店
- 八百徳(やおとく)
- 場所:浜松市中区元城町
- 特徴:
- 創業100年以上の歴史を誇る老舗。
- 特製の甘辛いたれが絶品で、香ばしい炭火焼きが自慢。
- うな重、白焼きなどの伝統メニューに加え、珍しい「うなぎステーキ」も楽しめます。
- 価格帯:
- うな重(特上):約4,000円~5,000円
- 白焼き:3,500円前後
- かんたろう
- 場所:浜松市北区三ヶ日町
- 特徴:
- 地元産の新鮮なうなぎを、ひつまぶしスタイルで提供。
- ひつまぶしは、薬味やだしで3通りの食べ方が楽しめる逸品。
- 提供されるうなぎはその日の朝に仕入れた新鮮なもの。
- 価格帯:
- ひつまぶし:3,800円~
2. 愛知県 名古屋エリア
名古屋のうなぎといえば、独特な食べ方「ひつまぶし」が有名です。細かく刻んだうなぎをたっぷりの薬味と一緒にいただき、最後はお茶漬け風にして締めるというスタイルは、日本全国でも名古屋ならではです。
● ひつまぶしの魅力
- 食べ方の楽しさ:最初はそのまま、次に薬味と一緒に、最後にお茶漬け風と、1回の食事で異なる味わいを楽しめます。
- 焦げ目の香ばしさ:蒸さずに焼く関西風の技術を取り入れており、皮が香ばしいのが特徴。
● おすすめ名店
- あつた蓬莱軒(ほうらいけん)
- 場所:名古屋市熱田区
- 特徴:
- 創業150年以上の老舗で、「ひつまぶし」の元祖とされる名店。
- 特製たれは代々受け継がれる秘伝の味。
- 店内の和風建築も雰囲気満点。
- 人気メニュー:
- ひつまぶし:4,200円~
- 混雑情報:
- 平日でも行列必至のため、予約は必須。
- うな富士(うなふじ)
- 場所:名古屋市昭和区
- 特徴:
- 厳選された国産うなぎを使用。
- ふっくらと蒸した関東風と、焼きの技術が融合した贅沢な味。
- 価格帯:
- うな重(特上):約5,500円
- ひつまぶし:4,000円~
3. 関西エリア(大阪・京都)
関西では「地焼き」と呼ばれる蒸さずに直接焼くスタイルが主流です。この調理法は、皮がパリッとして香ばしく、うなぎそのものの旨みをしっかりと味わえるのが特徴です。
● 関西風の魅力
- 香ばしい皮:じっくりと焼き上げられるため、皮が香ばしく仕上がります。
- たれの濃厚さ:関西風のたれは、甘さ控えめでしっかりとした味わい。
● おすすめ名店
- 本家柴藤(ほんけしばとう)
- 場所:大阪市中央区
- 特徴:
- 江戸時代から続く老舗で、地焼きの技術が光る。
- 素材の味を引き立てるため、たれは控えめ。
- 価格帯:
- うな重(上):4,000円~
- 白焼き:3,800円~
- かねよ
- 場所:京都市中京区
- 特徴:
- ボリューム満点の「きんし丼」が看板メニュー。
- ふわふわの錦糸卵と香ばしいうなぎの絶妙な組み合わせ。
- 価格帯:
- きんし丼(特上):約3,500円
4. 鹿児島県 大隅半島エリア
鹿児島は養殖うなぎの生産量が日本一を誇ります。温暖な気候と豊富な地下水が、うなぎの養殖に最適な条件を提供しています。
● 鹿児島産うなぎの特徴
- 甘みのある脂:養殖技術とエサの工夫により、甘みのある脂が特徴。
- リーズナブル:本場で食べるため、比較的手頃な価格で楽しめます。
● おすすめ名店
- うなぎの末よし
- 場所:志布志市
- 特徴:
- 地元の新鮮なうなぎを使用し、丁寧に焼き上げた逸品。
- 価格帯:
- うな重:3,000円~
美味しい日本のうなぎを堪能するには、それぞれの地域やお店の特色を楽しむのがポイントです!
美味しいうなぎを見つけるポイント
- 産地:浜名湖や鹿児島などの名産地のうなぎは、特に品質が高いです。
- 調理法:関東風(蒸して焼く)か関西風(直焼き)かで味わいが異なります。
- たれ:各店の秘伝のたれがうなぎの味を引き立てます。
ご旅行の際や特別な日の外食に、ぜひこれらの名店を訪れてみてください!